コンパッションの力で
個人・組織・社会に
幸せと平和をもたらす

compassion

What is Compassion?

コンパッションとは、
相手を理解し、共感し、幸せを願う力

コンパッションは3つの力が複合的に起動することにより、
大きなパワーを発揮します。

What Compassion Brings

コンパッションが
個人・組織・社会にもたらすもの

個人の幸せ

コンパッションを育むと、自分が幸せになるのです。
コンパッションは、自己犠牲することなく、
社会貢献する力です。

組織のパフォーマンス向上

コンパッション文化を育むと、メンバーはやりがいをもって働き、組織へのコミットメントも増し、組織のパフォーマンスが高まります。

社会問題の解決

環境問題、戦争、貧困など多くの社会問題の根本原因は、人類のコンパッション低下です。コンパッションは、社会問題の解決に向けた解なのです。

コンパッションは、
理念であり、戦略であり、技術

コンパッションは、コンパションあふれる社会という理念を与えてくれます。
コンパッションは、お互いを思いやるという理念実現に向けた戦略となります。
コンパッションは、開発することのできる再現性のある技術です。

PROFILE

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若杉 忠弘

コンパッションを研究し、グローバルリーダー育成に携わる。
一橋大学国際企業戦略研究科 博士(経営学)、ロンドン・ビジネス・スクールMBA

Blog

noteにて記事を執筆しています。

2023.09.28心理学の知見:この世でもっとも差別されているのはAIかもしれない。

生成AIが話題ですね。
ところが、データをみると多くの人はAIが嫌いです。

人はAIが間違えると、人が間違える以上に叩くし、AIとの約束は簡単に破ります。

またAIへのバイアスもすごいです。AIの力は過小評価されやすく、人の力が過大評価されやすい。

AIが人格を持っていたとしたら、AIはなんともひどい扱い方をされていることになりますね。

ところがAIはずば抜けて仕事ができるのです。
AIは、ずば抜けて優秀だけど、どうしても好きになれない同僚のようなものです。

人は果たしてAIと協力できるのでしょうか?
ここにとても示唆深い、トップジャーナルNature Machine Learningからの論文があります。

・・

MITなどの研究グループは、人とAIがどう協力するかを囚人のジレンマゲームを使って調べた。

囚人のジレンマゲームとは、協力しあえば、お互いより利益が増え、裏切ればお互い利益が減ってしまうとゲーム。

実験
698人のそれぞれが、ジレンマゲームを繰り返し50回行ってもらった。
対戦の組み合わせを工夫し、以下の4通りを行った。
①人 vs AI
②人 vs 人間のふりをしたAI
③人 vs 人
④人 vs AIのふりをした人

結果
どのパターンが一番協力しあったか?
それは、人が人間のふりをしたAIと対戦したときだった(②)。AIは人から協力的な行動を引き出すのが上手だった。
ところが、AIがアルゴリズムだと身元を相手の人に明かした場合(①)、人の協力行動はガクっと減ってしまった。
同様に、対戦相手が本当は人なのだけど、AIのふりをした場合(④)、人の協力行動はガクっと減ってしまった。

結論
AIが自分を人間と偽れば、人と最も効果的に協力関係を築き、最も大きな利益を得られることが分かった。
ところが、AIが自分はアルゴリズムだと開示してしまうと、人は非協力的になり、AIの本来もっているポテンシャルは発揮されなかった。
・・

ここに人類にとって大変重要な選択が提示されています。

選択1 AIが自分が人間だと偽るけれど、より多くの果実を得られる社会をつくるか?

もしくは、

選択2 AIが自分はアルゴリズムだと身元を開示し、その分のコストを払う社会をつくるか?

僕は、AIはアルゴリズムだと身元を明かす社会がいいと思いますよね。

Ishowo-Oloko, F., Bonnefon, J. F., Soroye, Z., Crandall, J., Rahwan, I., & Rahwan, T. (2019). Behavioural evidence for a transparency–efficiency tradeoff in human–machine cooperation. Nature Machine Intelligence, 1(11), 517-521.


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