まわりからGiveされたことに感謝すると、幸せになれることが知られています。
感謝の日記ですね。では、その逆で、自分がGiveしたことを書くと、どうなるのでしょうか。
ペンシルバニア大学のアダム・グラントらは、アメリカの大学生84人を3つのグループに分けて、簡単なアンケートに答えてもらった。
Giveされたこと:この数週間で、何かを与えられたことを3つ書いてください。
Giveしたこと:この数週間で、誰かに何かを与えたことを3つ書いてください。
食べ物:この数週間で、どんなものを食べたかを3つ書いてください。
2週間後に、学生はアンケートに参加した謝礼金を受け取りに研究室に訪れた。
その際、東日本大震災被害の被害者のために、謝礼金を寄付できる申込書も渡された。
食べ物を書いたグループの寄付率は13%、Giveされたことを書いたグループは21%。Giveしたことを書いたグループは46%であった。#すごい違い
Giveを促進するには、Giveされたことを書くのもよいが、自分がGiveしたことを書くとさらに効果的であった。
仕事にも活用できそうです。
たとえば、チームリーダーがメンバーの面談をする際に、Giveしたことをどんどん書いてもらうとよさそうです。
自分が与えたことを書くと、自分はいい人だと思うようになるのだそうです。それにあわせて行動するようになるので、Giveすることが増えるという仕掛けです。
Giveされ、Giveする―この循環に気づけると最高ですね。
Grant, A., & Dutton, J. (2012). Beneficiary or benefactor: are people more prosocial when they reflect on receiving or giving?. Psychological science, 23(9), 1033-1039.