大変なときに誰かに支えてもらうとしたら、チャットやビデオ通話といったデジタルか、対面のどちらがいいでしょうか。
ちょっと前の研究を見ると、対面の方が効果的と出ているんですね。
ところが、最新の調査によると、デジタルネイティブでは、デジタルのサポートは、対面のサポートとほぼ同じ効果が出るそうです。
クィーンズ大学のコロサンテらの研究グループは、17~22歳のデジタルネイティブに14日間、朝、午後、夜の、毎日3回アンケートに答えてもらった。
どんなつらい体験をし、どんなサポートを受けて(デジタル/対面)、それにより気持ちが落ち着いたかを聞いたところ、次のことがわかった。
(デジタルのサポートとは、チャットやビデオ通話)
つらいときに、デジタルのサポートを受けるのと、対面のサポートを受けるのでは、効果にほぼ差がなく、同等であった。
デジタルネイティブは、感情的につらいとき、デジタルサポートが効果的であることが分かった。
潮目が変わってきているようです。
いま、ほぼ、みんな常時オンラインでしょうから、デジタルなサポートの可能性はとても大きそうです。
つらいときに、そのタイミングで、サポートを受けられることができるようになるわけですから。
これからは、#デジタルサポート 、#デジタルコンパッション が大事になりそうです。
Colasante, T., Lin, L., De France, K., & Hollenstein, T. (2022). Any time and place? Digital emotional support for digital natives. American Psychologist, 77(2), 186–195.