生きていれば、人はだれでもつらい後悔を経験します。
でも、そこから成長する人とそうでない人がいます。
その分岐点は何でしょうか?
自分を思いやれるかどうか、といえます。

UCバークレーのチャンとチェンは、18~49歳の学生400人に、人生最大の後悔を書いてもらった。#すごい質問ですねー

その後、学生は次の3つのうち、どれかの指示に従った。

1. 自分を思いやる

「この後悔について、思いやりと理解をもって自分に話しかけるとしたら、何といいますか?」

2. 自分を肯定する

「この後悔について、弱みというより自分を肯定するように自分に話しかけるとしたら、何といいますか?」

3. 気を紛らわす

「あなたが楽しんでいる趣味について書いてください」

この結果、1. 自分を思いやる人は、2. 自分を肯定したり、3. 気を紛らわせた人と比べると、「この後悔から学び、自分を改善しようとする」意欲が高かった。

自分を思いやる人は、自分の過ちを認め、自分を許していた。その結果、自分を改善しようとする意欲が高くなっていたことが分かった。

後悔する経験。いやー、つらいですね。普段、1~2のどの対処法を使っているでしょうか。

後悔を成長へ生かしていくためには、後悔に真正面から向き合わなくてはいけません。
このとき、自分への思いやりというエネルギーをもって、この後悔に接していかないと、後悔を受け止められないのです。

逆に、自分への思いやりがないと、この後悔はなかったものにしたり、見ないふりをし、後悔を活かすことができません。

自分を思いやることは、自分を甘やかすことではありません。
むしろ、自分を思いやることは、自分の後悔を受け入れる勇気と強さといえるでしょう。

Zhang, J. W., & Chen, S. (2016). Self-compassion promotes personal improvement from regret experiences via acceptance. Personality and Social Psychology Bulletin, 42(2), 244-258.