悲劇が起きた時、どういう態度をもつとよいのか。
セルフ・コンパッション、つまり自分にやさしくすることだと思います。

ハイファ大学のゼラーらの研究グループは、2010年に起きたある山火事の悲劇を調査をした。その山火事は1週間、広範囲に及んだ。あるコミュニティはかなり破壊され、死者やけが人も出た。

研究グループは、そこに住む若者64人への影響を6か月間、追跡調査した。

自分の気持ちによりそい、自分にやさしくしていた若者は、山火事の、3か月後、そして6か月後も、ストレス、パニック、鬱的症状などのレベルが低かった。

大きな悲劇の際、自分にやさしくできていた人は、ストレスに巧みに対応していることが分かった。

上記を含め、数多くの研究によると、自分にやさしくする態度をもつことで、結果的に悲劇に巧みに対応できることが知られています。

Zeller, M., Yuval, K., Nitzan-Assayag, Y., & Bernstein, A. (2015). Self-compassion in recovery following potentially traumatic stress: Longitudinal study of at-risk youth. Journal of abnormal child psychology, 43(4), 645-653.